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不謹慎にもほどがある…
大阪駅で飛び降り自殺発生
大阪駅、大丸梅田で若い女性が飛び降り 40分の説得もむなしく・・・ https://t.co/im7ERlX5EE.
— ツイッター速報 (@tsuisoku) 2019年5月4日
出典:@tsuisoku
4日(土)、JR大阪駅のビルから女性が飛び降り自殺を図り、一時騒然となったそう…
ツイッターの投稿や報道によると、時刻は正午頃で、年齢は20代くらいだという。通行人から通報があり、駆け付けた警察官が1時間弱説得するも、女性はビルの16階部分から飛び降り、死亡してしまった。
JR大阪駅といえば、繁華街の中心部。連休期間中ということもあり、人通りも多かったと思われる。当然、周囲には野次馬が殺到するワケだが…
みんな動画撮ってて異様だった
そんなつぶやきが殺到
異様というか、異常というべきか…
「なんであんな動画を撮るのだろうか?」
「事故事件を撮影する一般人に殺意を抱く」
「これも撮影してシェアする時代なんだなあ」
出典:ツイッターより
彼らのつぶやいていることに共感する人たちが、世界中に溢れていることだろう。それと同じくらい、「撮る側」に徹している人もいるのだろうが…
出典:TOKYO MX
現場にいた人が撮影してくれることで、事故・事件の証拠に繋がることや、災害の状況を伝えることもできる。動画や写真を撮影すること自体、一概に「良くないこと」、「不謹慎」とはいえないワケだが、今回のケースに至っては訳が違う。
飛び降りた瞬間の動画を拡散って…
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これこそ「何の意味があることなのか?」と、異論を唱えたい。
「デマや動画を拡散するのやめてください」
「煽るような見出しはやめてください」
「死を見世物にするな、気狂いどもめ」
出典:ツイッターより
ちなみに、この「デマ」というのは、彼女がアイドルグループ「NEWS」のファンで、同日大阪で行われたライブのチケットに落選したから…というもの。これが事実なのかデマなのかは明らかになっていないが、おそらく誰かが言い出したことが拡散し、「そうだと信じた」人がさらに広めてしまった、ということかと思われる。
これが、ネット社会のおそろしさだ…
【 大丸で少女が自殺 】
大阪駅や梅田駅に隣接する大丸梅田店で5月4日、女子高生とみられる若い女性が飛び降り自殺。GW中で混雑する現場は騒然https://t.co/guJUMSFPVC「地面にぶつかってバウンドして片腕が吹っ飛んだ」「アイドルのライブ抽選に外れたらしい」「目の前でJK自殺してトラウマ」
— ニュース速報Japan (@breakingnews_jp) 2019年5月4日
「デマ」の拡散もそうだが、今回の騒動での「おそろしさ」は、やはり人が飛び降りている瞬間を撮影し、それを「面白がって」投稿してしまうことだ。
悪質な投稿者には制裁が…
アカウントなど本人を特定するものは省略するが、飛び降りるまでの画像を数枚張り付けて、「ご冥福をお祈り申し上げます…」とツイートした投稿者がいたりする。
【衝撃】JR大阪駅、大丸梅田店から女性らしき人物が飛び降り自殺か ネット「体が途中でぶつかって取れたたらしい」(動画・画像あり) https://t.co/0Lr40crLsn pic.twitter.com/DrLZrcMIo4
— まとめのあんてな (@antennamatome01) 2019年5月4日
出典:@antennamatome01
コメント欄には、「本当にそう思っているのであれば投稿しないはず」、「わざわざ落ちる瞬間のまで…不謹慎過ぎる」、「平成からやり直せゴミくず」、「人の不幸をダシにしてまでいいねが欲しいのか?」など、バッシングが飛び交い、炎上。批判を受けても投稿を削除しないあたり、本当に「悪いこと」だとは思っていない、ということか
もしくは、その反応を「楽しんでいる」のか…
既に凍結、もしくは非公開になっているようだが、「GWにアホの臓物を掃除する人がかわいそうだ」というとんでもない一文と動画を拡散させた大バカ者もいる。そして、そのバカ者を制裁しようと「特定しました」と本人の住所を記載したコメント返しをする、これまたバカ者がいたりして。
いずれも呆れるやり取りばかり…
しまいには、「動画の撮影とツイッターで拡散したの誰よ?」と、元動画の犯人捜しもはじまり、この自殺騒動を巡ってネットが荒れに荒れている。
投稿者も、拡散しているバカ者も相当なモノだが、彼らを徹底的に制裁したいという、一見正義感の強いネット民も、度が過ぎて同じ穴の狢になっている…と、気づいていないことが恐ろしい。
何でも動画に撮影、何でもSNSに投稿
それも、モラルなく…
先日、新入社員歓迎会みたいな集まりに遭遇して、そのうちの1人が飲み過ぎた挙句、路上で戻している様子を目にしてしまったのだが。
周りの同僚は、背中をさすってあげるわけでもなく、水を買ってきてあげるわけでもなく。その様子をひたすら動画に撮っているという、異常な光景を目にした。苦しんでいる同僚を何とかしてあげることよりも、面白い動画を撮ることが優先。
おっそろしい世の中だ…
今回の自殺騒動については、誰もが同じように「悲しむべき」とは言えないし、他人事だとサラっと流す人も、「命を粗末にしてふざけてる」と感じる人もいるだろう。それは個人それぞれの感情だから良いとして、問題は「死ねたんだ、よかったね」と投稿してしまうことだ…
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これが「お金稼ぎに繋がる」ということなら、100歩譲って理解できるとしても、そのほとんどは何の利益もなく、ただ「注目されたいから」という理由だから、なお恐ろしい。
歯止めの効かないネット民の暴走。
誰がどう説得しても、こういった投稿が「なくなる」ことはないのだろう…
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荒んだニュースの後は、癒し動画をどうぞ