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後悔先に立たず…
熊本の女子高生がいじめで自殺
熊本県立岱志高校の女子高生が自殺した問題で、県教育委員会の第三者委員会が「いじめと自殺の因果関係を認めた」最終報告書を教育長に提出し、波紋を広げている。
【高3自殺、いじめが原因 動画投稿きっかけ】
熊本県立高校3年の女子生徒が、いじめをうかがわせる遺書を残して自殺した問題で、県教育委員会の第三者委は、いじめと自殺の因果関係を認めた最終報告書を提出。動画投稿がいじめの引き金となったと指摘しました。
詳しくは⇒https://t.co/HIcohcMDXg pic.twitter.com/Xu2dqtmFR6
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) 2019年3月26日
出典:@jijicom
亡くなった女子高生の両親は、顔写真と名前を公開し、彼女の自殺がいじめによるものだったと指摘。遺書には「死ねばいいと言われた、辛かった」などと書かれていたという。
同校の3年生だった知華さんが亡くなったのは、2018年の5月18日。同月学校がいじめの調査を開始し、県教育委員会が調査方針を発表。その後、複数の生徒が「死ねばいい」などの発言していたことが判明し、自殺の原因になったと結論付けた。
「いじめ」の事実は明らかになったものの…
学校側の対応は酷いもの
「いじめ」問題で浮上する、決まり文句…
流出恐れで?自殺生徒の写真 卒業アルバムから外す https://t.co/n8lZZPgfEE
— テレ朝news (@tv_asahi_news) 2019年3月19日
出典:@tv_asahi_news
同校は今月1日に卒業式が行われたそうだが、そこで配られた卒業アルバムに、知華さんは当初、掲載されない予定だったというのだ。
それを告げられた知華さんの母親は「娘が高校に通っていた証しや自殺につながった事実もなかったことにされてしまったようでショックだった」と話し、掲載を依頼。
学校側は「知華さんの顔写真が流出してしまうことを心配した」と弁解しているが、事前に意向を確認しなかった学校側の対応を、ご両親は批判。結果、学校行事や部活に参加している写真を卒業アルバムの空いているページに両面テープで貼り付け、ずさんとも言える対応で処理したとのこと。
タイミングが合わず、確認ができなかったというのは「都合のいい言い訳に過ぎない」など、ネットにも批判が殺到している。
いじめのキッカケはインスタの動画
知華さんがいじめられ、自殺に追い込まれた原因は何だったのか?と、フタを開ければ「SNSに投稿されたある動画」だというから驚かされる。まさに「3年A組現象」か…
いじめ引き金は「インスタ動画」 高3少女 自殺で報告書 https://t.co/OkukIVDAuW #FNN #熊本県 #いじめ
— FNN.jpプライムオンライン (@FNN_News) 2019年3月26日
出典:@FNN_News
自殺した前日の17日、知華さんが男子生徒と一緒に映っていた動画を下級生がインスタグラムに投稿し、それを見た複数の同級生が「よく学校に来られるね」、「死ねばいいのに」、「視界から消えてほしい」などと非難したのだそう。
「別の生徒とつきあっているのに」という発言もあったことから、女子同士ならではの「嫉妬」によるいじめではないか?との予想も立てられているが、真相は不明。また、インスタのフォロワー数が多いことも、いじめられた原因とされている。現代の闇、か…
これらの暴言を受けた知華さんは、同日学校を早退し、自宅で自殺を図ったとみられている。第三者委員会は、「SNSの安易な利用が深刻な事態を引き起こす」と問題を指摘した。
誤解なのに…
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知華さんが残した遺書には、「誤解なのに」という一文があったという。
誤解とされるのは、男子生徒と一緒に映っていたのは「そういう意味じゃない」ということだろう。「死ねばいいのに」などと攻撃した生徒たちが、それを知っていて責めたのか、本当に誤解だったのかは分からないが、どちらにしてもいじめていい理由にはならない。そもそも、いじめていい理由などないのだが…
その一言一言が、1人の少女を死に追い詰めてしまった。本人にとっては「それくらい」でも、被害者にとっては深刻なダメージとなってしまうのが「いじめ」だ。しかも、それがSNSの投稿が原因で、且つ誤解によるものとは嘆かわしい…
SNSカウンセリング入門: LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際
とはいえ、この年頃の子供たちなら、それが引き金になっても「異常」とは言い難い。現代のいじめの原因は、そのほとんどが「SNSによるもの」だという。スマホの普及は、便利なようで恐ろしい時代を創り上げてしまったのかも、しれない。
こういったいじめ問題が毎年、何度も何度も取り上げられているにもかかわらず、それでもなくならないのは思春期ならではの「闇」なのか、はたまた教育の「質」の問題なのか…
これは
今のネット社会にもいえること
記事を読んだだけ、真相が定かではない報道に食いついては、バカだのアホだの死ねだのコメントするネット民と、類似する。むしろ、身分を明かさないで誹謗中傷する彼らの方がタチが悪い、か…
出典:@yuichihanada_shoe
花田優一がインスタグラムに投稿した、この訴え然り。暇つぶしやストレス解消、誰かのことを叩きたいという衝動だけで何気なく投稿したものが、相手の人生を狂わせてしまうこともある。そして、それは自分に必ず返ってくるということ…
このいじめ問題についても、これまでのいじめ同様「加害者の顔写真も載せるべき」、「いじめた生徒の実名公表を」など、早速「犯人捜し」がはじまっている。ネットに公表されるのも、時間の問題か?
いじめた生徒に制裁を下すべき
YouTubeやツイッターには、いじめの闇を暴く様々な投稿がされていて…
出典:Keshia Williamson
今度は「いじめた側」が世間から逆襲を受けている。
いじめの加害者が悪いということはもちろんだが、彼らの個人情報をネット上に暴露しろというのも、一種のいじめと変わらない…ことに気付いていないことが恐ろしい。
しかし、いじめにより誰かを追い詰め、死なせてしまえば、自分の個人情報がネット上に暴露される危険性もある荒んだ世の中。このご時世、パワハラやいじめの「加害者」になることのリスクは相当高いということだ。
そして、その罪を一生背負って生きていくと思うと、相当キツイだろう。今は罪悪感に苛まれていないかもしれないが、数年、数十年後、後悔する日が必ずやってくる。
しかし、後悔先に立たず
「まさか死ぬとは思わなかった」では、もう済まされない…
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荒んだニュースの後は、癒し動画をどうぞ