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【危機タイムズ】です。
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顔と名前を晒し、謝罪
日大の宮川選手が謝罪会見
6日に行われたアメリカンフットボール『第51回定期戦』で、日本大学の選手が関西学院大学の選手に悪質なタックルをし、負傷させた問題。これを受け、加害者である日大の選手が本日22日(火)午後に日本記者クラブで記者会見を行った。
出典:朝日新聞社YouTubeより
宮川選手は実名と顔をあえて世間に晒し、謝罪。これは異例のことだと代理人も話している。
緊張している様子は伺えたが、記者の質問には冷静に受け答え、怪我をさせた関学大の選手への“誠意ある”謝罪、監督やコーチからの指示について、タックルするまでの経緯、自身の非、反省…など、時にうつむきながら話した。
コーチ、監督からの指示は“あった”
井上コーチ、内田前監督から、反則行為についての指示があったかどうかについては「明確にあった」とのことで…
個別にでも謝罪をしたいのに認められず、報道では監督からの指示が否定され--。宮川選手の代理人を務める弁護士は、宮川選手の父が「このままでは、事実が明らかにならない。本人が勝手に突っ込んでけがをさせたことになってしまう」と相談に来たことを明かしました。https://t.co/6PBwXEnqhr
— 毎日新聞 (@mainichi) 2018年5月22日
出典:毎日新聞ツイッターより
試合の前日内田前監督から「1プレー目で関学のQBをつぶせば試合に出してやる」という話があったことを井上コーチから伝えられ、「QBをつぶすので僕を使ってくださいと監督に言いにいけ」と指示され、たという。
これについて、日大広報部側は「そう指示したことは事実だが、プレーとして思い切って当たってこいという意味合いで、誤解を招いたとすれば言葉足らずだった」としている。
はたしてこれは、ニュアンス・受け取り方の違い…なのか?
やらなきゃ意味ないからな
宮川選手は、「ここでやらなければ後がない」と考え、コーチに確認した後、内田前監督に「相手を潰すので使ってください」と言いにいったとのことだが…
#日大 選手「相手のQBを潰しに行くんで使ってください」。監督「やらなきゃ意味ないよ」。会見で配布された #陳述書 の内容です。 #アメフトhttps://t.co/zf3TETSJUX pic.twitter.com/bduaX7CrsI
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年5月22日
出典:朝日新聞ツイッターより
内田氏には「やらなきゃ意味ないよ」と言われ、井上コーチには「思い切りいってこい」と背中を押されたという。この圧力たるや…相当のものだろう。
ここでいう、「やらなきゃ意味ない」、「思い切りいけ」が、前述の「プレーとして思い切って当たってこい」という意味合いだったのかどうか。これは言った本人が「そうだ」といえば否定はできないが、視聴者や報道番組のコメンテーターなどは、「そんなハズないだろう」と総ツッコミしている。
また、今日の会見では「相手選手を潰して秋のリーグ戦に出られなかったらこっちの得だろう」と内田前監督が話していたことを証言。しかも、あのタックルについては「何であんなことをしたのか?」という質問や注意は一切なかったそうで、これでは「けがをさせろという意味ではなかった」は通用しないだろう。
すぐわかるアメリカンフットボール―ルールと試合
さらに、こんな事実も発覚。
監督から「謝罪はするな」
今日の会見で、「負傷した関学大の選手とチーム関係者に、個人として謝罪をしたいと申し上げたが、監督からはそれを止められた」と代理人が暴露。また、12日には本人とコーチが関学大に謝罪しに行ったそうだが、「申し入れ文書に対する回答がない限り謝罪は受けられない」と断られたことを明らかにしている。
謝罪したい旨話すも止められる/日大選手の経過 #アメリカンフットボール #アメフト #日大 #関学大 #内田正人https://t.co/bTKTMgU85q
— 日刊スポーツ (@nikkansports) 2018年5月22日
出典:日刊スポーツツイッターより
こういった過程が大々的に報じられていないことについては、「何か意図があって隠していたのか?」、「その事実が明らかになっていれば、彼の印象も全然違うのに」などの批判も…
しかし、今日の会見でその「印象」を挽回したことは間違いない。
謝罪した選手に絶賛の嵐
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「顔を出さない謝罪はない」と考え、あえて撮影を受けることにした男気に…
「彼の勇気に先ずは拍手」
「めちゃくちゃ好青年に見える」
「辞任した監督は見習うべき」
出典:ツイッターより
ネット上では、絶賛の声が飛び交っている。
また、この会見で「アメフトが好きでなくなった」、「アメフトを続ける権利もつもりもない」と発言したことに、「若い才能を潰したくない」、「宮川選手を応援したい気持ち」、「アメフトを続けてほしい」などの応援メッセージも寄せられている。
関学大監督「勇気に敬意」日大選手の会見心に響いた|BIGLOBEニュース https://t.co/ow0x7ysbU3 pic.twitter.com/wUNjMrhIhr
— BIGLOBEニュース (@shunkannews) 2018年5月22日
出典:BIGLOBEニュースツイッターより
視聴者のみならず、関学大の鳥内監督も「行為については許されるものではないが、勇気を出して真実を語ってくれたことには敬意を表したい」とコメントした。
一方、この誠実な青年と比較されたあの人は…
とても謝罪会見とは思えなかったんだが
出典:ANNnewsCHYouTubeより
19日(土)に行われた内田前監督の謝罪・辞任会見には、「ふざけんな」とネットが大荒れ。
頭を深く下げて謝罪し、「全て私の責任」とした上で監督を辞任することを発表したものの、ピンクのネクタイで登場し、報道やネットでの憶測・批判が相次いでいることに対し「心外」発言をしたこと、指示をしたかについては「コメントを控える」とかわしたことが、さらに炎上させる火種となってしまった。また、監督は退任したが、日大の役職はそのまま…ということについても、納得いかないという批判が殺到している。
この両会見を比較してみれば、違いは明らか。内田氏も迅速な対応をし、言い訳がましい発言をしなければ、ここまでの騒動に発展しなかったものを…
対応の違いでこれだけ「印象」が違ってくるワケだが、あのタックル動画が報じられた直後には、当の宮川選手にも様々な批判、憶測が飛び交っていた。
「とんでもない選手」ボロクソ叩かれ…
真相が明らかになるにつれ、宮川選手に対する批判は徐々に減っていったものの、あの「タックル動画」が報じられた直後には、「平気で反則繰り返す常習犯」、「素性もとんでもない奴だった」などの記事、動画がアップされていた(今も残っている)。
出典:THE PAGE(ザ・ページ)YouTubeより
今日の会見では、自ら「名前の公開と顔出し」をしたワケだが、悪質なネット民は画像を拾って添付し「こいつがその選手。ツイッターのアカウントは…」など許可なく個人情報を晒していたことになる。下手したら、そんな投稿をしていた人物が、手のひら返しで「勇気があって誠実だった」なんてつぶやいていたりして…(?)
内田前監督についても、ネットで飛び交っている憶測、噂が事実かどうかは分からない。当サイトも含め、ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないということだ。そして、何気なくつぶやくその「内容」にも注意しよう。
さて、今後“どうなるか”が注目されているのが、加害者側の彼らが罪に問われるのかどうか…
「逮捕」の可能性もゼロではない
日本大の内田正人監督「共謀共同正犯」で逮捕あるのか 弁護士が指摘 https://t.co/0OoQompfvs pic.twitter.com/FFIDxMv0Hi
— スポーツNEWS★bot (@spo_new) 2018年5月18日
出典:スポーツNEWS★botツイッターより
日刊ゲンダイが報じたこの記事によると、警察が「選手と監督の悪質な共謀」とみなした場合、「共謀共同正犯」に問われる可能性があるという。
<出典:livedoorNEWS>
この場合、ポイントとなるのは内田氏が「反則を容認していたかどうか」ということ。また、宮川選手も故意・悪質性がある場合は「傷害罪」に問われる可能性も「100%ない」とはいえない、という…
過去にはプロ野球でコーチが審判に暴行し、傷害事件として捜査されたこともあったが、今回のタックル騒動は“グレーゾーン”なため、報道番組や取材を受けた弁護士たちも「そういう可能性がある」としか言えないようだ。
しかし、大学で部活に励んでいた一学生が、この数週間で「超有名人」になってしまうのだから、人生は分からない。こんな大きなニュースでも、1年後には「そんなこともあったっけ」…と風化していくワケだが、当事者はそんな簡単に割り切れるはずもなく、これからもこの問題と戦っていかなければならない。
被害者、加害者、その家族、そして日大、関学大の選手たちが、少しでも早く元の穏やかな生活を取り戻すため、我々ができる唯一のことは「これ以上騒がないこと」なのかもしれない…
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