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【危機タイムズ】です。
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時代が違う…
炎天下に外周強要され男子生徒が倒れる
高1男子が部活中重体に、炎天下に罰として走らされ https://t.co/WX7W1wgf6o
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2017年8月25日
東京・杉並区の高校生が、熱中症による脱水症状で意識不明となった問題。ネット上では「酷すぎる」など、批判が殺到している。
今月23(木)午後4時頃、杉並区の「都立永福学園」高等部に通う15歳の男子生徒が、ランニング中に倒れ意識不明の重体となった。報道によると、この生徒は部活の顧問から「ペナルティ」として、外周を「43周」走るよう指示されていたという。
43周というのは、ランニングの目標タイムをオーバーした時間が「43秒」だからだそう。1秒につき1周のペナルティを与えていたようだ。
既に「21周」走っていた
男子生徒に「ペナルティ」が科されたのは、2日前の21日。
特別支援生徒が10キロ走で熱中症、重体に 体罰認める https://t.co/aZuYqLYunM
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2017年8月25日
出典:朝日新聞ツイッターより
バスケットボール部の活動中に外周を走った際、顧問の男性教諭が設定した時間を「43秒」オーバーしてしまい、43周のランニングを科されたとのこと。
しかし、同21日は「21周」しか走れず、残りの「22周」は23日の部活動で走ると男子生徒は言い、顧問も了承した。そして2日後の23日、残りの「22周」を走っていた際に、熱中症による脱水症状を起こして倒れ、搬送中に意識不明になったという。
問題視されているのは、この「ペナルティ」自体どうなのか、ということ。それから、炎天下の中「きちんとした指導」の元、走らせていたのかということ…
出典:
当日の気温は「32度」
8月前半の東京は、雨ばかりで気温も低めだったが、後半から日差しが戻り、今週は冷房をつけないと汗がにじみ出てくるほど、気温の高い日が続いた。
【週間天気】週後半は北日本で大雨の恐れ、東・西日本では暦に抗う暑さにご注意ください。https://t.co/8Tx0mxCLwG pic.twitter.com/lf32YacdoI
— ウェザーニュース (@wni_jp) 2017年8月23日
出典:ウェザーニュースツイッターより
男子生徒が倒れた23日も、東京では各地で30度を超え、「永福学園」のある杉並区も「32度」を観測していたという。
報道によると、永福学園の校舎外周(1周分)は「約450メートル」。22周分で計算すると「約9.9キロ」ということになる。10キロ近い距離を、32度の炎天下の中走り続けるのは、たしかに辛い…
2日前に、およそ「9キロ分(21周)」を走っていたことから、残りの距離も「問題ないだろう」と判断したのかもしれないが、21日の気温や湿度、それから男子生徒の体調も違うことなどを考慮しなければいけない。
ただ…
2周ごとに水分補給を受けていた
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男子生徒は、2周走る毎に「水分補給」を受けていたという。
また、ペナルティを科した顧問ではなく、別の男性教諭が一緒に「伴走」していたそう。つまり、水分も一切与えず、この生徒を1人で走らせていたワケでもない…と、いうこと。
部活“43周”走らされ熱中症、意識不明に #日テレNEWS24 #日テレ #ntv https://t.co/Hnc9FbZcJS
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2017年8月26日
前述にもあるように、21日の時点で「残りは23日に走る」と申告したのは“生徒から”であって、おそらく顧問の強要ではない。こういった事情を汲み取ると、この男性教諭たちが「100%悪い」とは非難できないが…
「そもそも」の問題
校舎外周(約450メートル)を「1分25秒以内で走れ」という課題を与え、タイムをオーバーしたら「外周1周のペナルティ」というのは、“今の時代”いささかヤリ過ぎといえる。
また、男子生徒が倒れた際、伴走していた男性教諭は「他の生徒の指導」をするため、離れていたという。やはり「適切な指導だった」とは言えないか…
そろそろ、部活のこれからを話しませんか 未来のための部活講義
さらに、この男子生徒は…
知的障害のある生徒だった
この「永福学園」は、知的障害特別支援学校。
出典:TOKYO MXより
意識不明となった男子生徒も、知的障害があったという。
ペナルティを科した男性顧問は「障害のある子でも高いハードルを乗り越えることで大きく育つと思った」と、走らせた理由を説明しているそうだが、これについても、ネット上では反論の声が続出している。
東京都教育委員会も「過度の負担をかける不適切な指導だった」と、体罰にあたることを認めているという。
学校と暴力: いじめ・体罰問題の本質 (平凡社新書)
「体罰」とされる指導をしてしまったため、犯罪者ではないが、犯罪者のような扱いを受けている、顧問の男性教諭2人。ネット上では、指導についての批判だけでなく、彼らが「誰」なのか、犯人探しも始まっている…
名前も特定され…
報道では、ペナルティを科したバスケットボール部の顧問が、31歳の男性教諭、男子生徒と伴走していたのが、33歳の男性教諭…ということまで報じられているが、名前や顔写真などは公開されていない。
体罰の10キロ走で高1重体 都立特別支援学校、部活中に熱中症 https://t.co/rdLmCXR37O pic.twitter.com/9Fojgstwbi
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年8月25日
出典:産経ニュースツイッターより
「犯罪者」というわけではないから、当然だ…
しかし、彼らの名前や髪型などの特徴を公開してしまっているサイトもある。法に触れるような犯罪を犯したならまだしも、容疑者として扱われていない彼らの個人情報を、許可なく掲載してしまっているのは如何なものか…
体罰やいじめ、行き過ぎた指導はもちろん大問題だが、こういった「犯人探し」や、むやみに人の名前や顔を“知りたがる”、悪質なネット民の存在も、大問題。
そもそも、彼ら名前を公開したところで、何か解決する問題があるのだろうか…
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