こんにちわ
【危機タイムズ】です。
スポンサーリンク
「悪ふざけ」が全国ニュースに…
週末、関東各地で落雷を観測
先週末、8月18日(金)~19日(土)にかけて、各地で大雨や雷が相次いだ。
出典:weathernewsより
これは、「ウェザーニュース」が公開した、19日に落雷した地点を時系列にプロットしたもの。東京では、16時から18時の2時間で、およそ「1000回」もの落雷が観測されたという。
東京都の多摩川二子橋公園(世田谷区)では、花火を見に来ていた男女7人が感電し、病院に搬送された。また、夏の恒例となっているTUBE(チューブ)の野外スタジアムライブ(神奈川県・横浜スタジアム)も、雨と雷の影響で1時間ほど中断したそうだ。
ツイッターでも「雷」がトイレンド入り。各地から「雷、超ヤバイ…」、「めっちゃ落ちてる!こわい~」などのコメントと共に、画像や動画が添付された投稿が相次いだ。
そんな中…
写真で読み解く雷の科学
浜松市内に落ちた雷の撮影に成功しました
「昨夜の浜松市内の落雷状況をカメラに収めました。ご査収ください」というコメントと共に、すさまじい落雷の様子を撮影した画像が投稿された。
「浜松市内に落ちた雷」の写真はデマ SNSで拡散 https://t.co/ZklQAaFZMR @togemaru_kさんから
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2017年8月21日
しかし、「BuzzFeed News」の報道によると、この写真は「デマ」だという。というのも、この写真と同じものが別のアカウントで確認されているからだ…
それが、こちらの投稿
出典:Jan Wellmannインスタグラムより
たしかに、落雷の位置やビルなどの建物も一致している。これは、アメリカ在住のJan Wellmannさんという方が、今年の4月5日に自身のインスタグラムに投稿したもので、撮影場所は「インドのニューデリー」だとコメントしている。
ニューデリーの街並みと、浜松市が“ソックリ”とは考え難く、また、これほどの落雷が「完全一致」するとも思えない。この投稿が「デマ」だと報じられると、ネット上には批判が殺到した…
アカウント名を非公開にする必要ある?
スポンサーリンク
「BuzzFeed(バズフィード)」の記事に掲載された投稿者のツイートは、アカウント名にモザイク処理がされているが、これについて「自ら公開しているアカウントなのだから、モザイク処理する必要は本当にあるのだろうか?」という疑問が投稿されている。
この騒動を受けて、当の投稿者はツイッターを「非公開」にした模様。ネット上には、「アカウントに鍵かけて逃げたw」などの批判の声が上がった。中には、投稿者のアカウント名を拡散しようとする悪質なネット民も…
何か変だよ日本人のツイッター
一方、投稿者にだけでなく
普通、デマだって気付くだろう…
この投稿を信じて「リツイートした」人たちにも、疑問や批判の声が寄せられている。
「これくらいのデマ見たら分かるよな」
「普通、デマだって気付くだろう」
「なんで釣られる奴がいるのか…」
出典:ツイッターより
「こんな高層ビルはアクトシティ浜松しかない」という、地元に詳しい人からのご指摘(?)もあった。
New Delhi God Of Thunder #photography #layerimg #thunderstorm #lightning #yourshot https://t.co/qhKukvBefI pic.twitter.com/LOuDmXCqi5
— Jan Wellmann (@janwe) 2017年4月7日
出典:Jan Wellmannツイッターより
ちなみに、Jan Wellmannさんが投稿した元画像も「複数の写真を合成したもの」だという。ただ、浜松にこんな高層ビルがないということも、この写真が「見るからに合成」ということも、それらの知識がない人にとっては分からないこと。
それならば…
安易にリツイートしないで…
こういった「デマ情報かもしれない」投稿を安易にリツイートする、メディアリテラシーを問題視する声も多い。
情報倫理 ~ネット時代のソーシャル・リテラシー
特に、正体がイマイチ分からないユーザーの投稿については、その情報が拡散しても問題ないものなのか、きちんと見極めた上でリツイートしないと、こういった事態を招くことがある。
ワケのわからない投稿をするのも問題だが、それを「リツイート」してしまうことが、ネットを炎上させる主な原因。その炎上を情報番組やインターネットニュースが取り上げ、大きな話題になることが多い。
だからこそ…
投稿・拡散には、注意して…
今月3日、ミスタードーナツの「クーポン券」の裏面に“パワハラまがい”の文書が書かれていたことがツイッターに投稿され、騒動となったが…
ミスド“クーポン券騒動”パワハラ疑惑以前にツイッターの使い方に問題が「SNSって怖い!」投稿者も訴える https://t.co/DxuTRyYLhN
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2017年8月8日
これを受けて、投稿者が「自分の発言(発信)が、こんな大事を招くことになるとは思いませんでした。沢山の方にご心配やご迷惑をお掛けしてしまったようですみませんでした」とツイッターで謝罪した。
この投稿者のように、何気なく発信したことが全国ニュースとして取り上げられ、騒動を引き起こしてしまうケースが増えている。「まさか、こんなことになるとは」では済まなくなることも…
【New】「 #ライオン 逃げた」 #熊本地震 のデマ情報を拡散した疑い 20歳男を逮捕https://t.co/i3fnYWOyyR
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2016年7月20日
出典:ハフポスト日本版ツイッターより
昨年4月に発生した熊本地震の災害時に、「動物園からライオンが逃げた」とデマを投稿した男が3ヶ月後に逮捕されたが、「悪ふざけでやってしまった」ことが、犯罪に繋がるケースもある。
今回の落雷騒動が、ツイッターの投稿・リツイートの注意喚起になれば何より…
スポンサーリンク