【ネタバレ注意】第89回アカデミー賞6部門受賞作品『ラ・ラ・ランド(La La Land)』の見どころを語る

 
 
こんにちわ
【危機タイムズ】です。
 

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世界中が魅了されている
 

映画『ラ・ラ・ランド』が日本でも大ヒット中

 

 
2016年12月9日から全米公開された映画『ラ・ラ・ランド(La La Land)』が、日本でも今月24日(金)に公開され、大ヒットを記録している。おそらく、次週発表される映画ランキングでは上位デビューを果たすだろう(対抗馬は生田斗真主演の『彼らが本気で編むときは、』)
 


出典:映画「ラ・ラ・ランド」公式 ツイッターより

公開3日目となる週末の最終日26日(日)もほぼ満席で、本日(日本時間27日)開催されている【第89回アカデミー賞】で 「作品賞」は逃したものの、「主演女優賞」や「監督賞」、「歌曲賞」など、計6部門を受賞したことから、しばらくは混雑が予想される。
 
■『ラ・ラ・ランド』公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/
■TOHOシネマズ上映スケジュール
https://hlo.tohotheater.jp
■『第89回アカデミー賞』公式サイト
https://www.oscars.org
 
映画の感想や見どころなどは、既に多くのメディアが取り上げているが、「受け取り方は人それぞれ」と逃げ文句を前置きし、危機タイムズでも独自の目線で(?)本作についてのレビューを書かせていただきたいと思う!
 
また、ここからはネタバレが所々に入るので、「これから観ようと思っているのに」という方は、お気をつけ頂きたい…
 

ミュージカル映画にしては…

 
予告でも強調されていた、「極上のミュージカル・エンターテイメント」というキャッチコピー
 

 
高速道路でのワンカットシーンが上映前に話題を呼んだが、このシーンは映画のハイライトではなく、オープニングで披露される。以降、ここまで大掛かりな演出はなく、ミュージカル映画にしては、若干歌や踊りのシーンが少なかったように思える。ここぞというシーンでは歌や踊りを取り入れているので、バランスが良いといえば良いが、ミュージカル的なシーンを期待して観た方は、肩透かしを食らうかもしれない。
 
しかし、それぞれの完成度は高い。特に、エマ・ストーンの熱唱と、3ヶ月特訓したと報じられた、ライアン・ゴズリングの卓越した指さばきは見事!本作の見どころと言えるだろう。
 

設定はいつの時代なのか?

 
これが、イマイチ良くわからない。
 

 
時代設定は「現代」だとされているが、近代的な要素はあまり感じられず、街並みや店の外観、内装、登場人物の衣装なども、「2017年」と言われればそうも見えるし、「1950年代」と言われれば、そう見えなくもない。
 
スマホのような電話で話すシーンがあったり、ライアン・ゴズリング演じるセバスチャンと、エマ・ストーン演じるミアが、過去のジャズと現代ジャズについて語るシーンがあるので、当時を描いたものではないことが分かる。その中で、「ケニー・G」という名前が出てくるので、80年代以降の設定であることは間違いないだろう。
 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック(スコア)
 

現代ジャズへの皮肉が満載

 
その「ケニー・G」について、ミアが「私のジャズのイメージは、ケニー・Gのようなヒーリング・ミュージック」と話すシーンがあるが、これに対しセバスチャンが「あれはジャズではない」と否定する。
 
ケニー・G(Kenny・G)は、1980年代初頭にデビューしたジャズ・サックス奏者で、80年代後半から90年代前半には、ジャズ・ミュージシャンとしては異例の、全米アルバム・チャートTOP10入りを4作連続で果たしている。92年発売の『BREATHLESS』は、アメリカだけで1200万枚を超える大ヒットを記録した。
 

 
「真のジャズ」が何なのか、どのアーティストがジャズ・ミュージシャンとして合格点なのか。それは聴き手の捉え方次第だと思うが、こういう曲がジャズ・ミュージックとして認められていることに違和感を覚えている人は多いぞ、ということを訴えたいのだろう。
 

 
日本でも知名度の高いジャズ・シンガーの1人、ノラ・ジョーンズを「ジャズ・ミュージシャン」と呼んでいいものか、これは「ヒーリング・ミュージック」なのでは?という疑問は、彼女がデビューした15年経った今でも浮上している。この映画は、現代でヒットしているジャズへの皮肉が満載だ(悪い意味ではない)。
 

DAY BREAKS
 

ジョン・レジェンドに違和感が…

 

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セバスチャンの同級生として登場する、ジョン・レジェンド演じるキース。
 

 
キースは、ジャズで培ってきたスタイルをポップスミュージックにし、ヒットに導くミュージシャン。そこに、ジャズ・ピアニストである旧友のセバスチャンを誘い、世界的に活躍するポップ・バンドとして飛躍を遂げるワケだが…
 
役者が逆ではないだろうか!?
 
黒人音楽を盗み、ポップミュージックとしてヒットさせてきたのは、いつの時代も白人だった。本来は白人のセバスチャン(ライアン・ゴズリング)がバンドのボーカルで、キース(ジョン・レジェンド)が、金のために嫌々バンドに参加するジャズ・ミュージシャンのはず。この設定に、やや違和感を覚える…
 

 
ジョン・レジェンドといえば、2000年代以降に登場したR&Bシンガーの中でも、特に高く評価されている実力派。生演奏で聴かせる往年のソウル・ミュージックも歌えば、打ち込み系のヒップホップ・チューンや、最新のアーティストとコラボしたナンバーもヒットさせている。
 
この「商業ミュージシャン」という配役には、そういった意図も含まれているのだろうか…
 

Ost: La La Land
 

話題性が強すぎて…

 


出典:映画「ラ・ラ・ランド」公式ツイッターより

昨年の公開から全世界で大ヒットを記録している『ラ・ラ・ランド』。2017年1月9日(日本時間)に開催された【第74回ゴールデン・グローブ賞】や2月13日(日本時間)にロンドンで開催された【英国アカデミー賞2017】で最多受賞したことから、日本公開前から大きな話題を呼んでいた。
 
だけに…
 
話題性が強すぎて「若干期待ハズレだった」とコメントしている人も多い。これは、昨年大ヒットを記録した『君の名は。』にも見られた現象だ。ただ「好みに合わなかった」だけだと思われるが、ここまで大きな話題になっていなければ、「若干期待ハズレだった」とつぶやいた人も、「意外と面白い映画だった!」と評価していたに違いない。
 
映画に限らず、食や観光地なども、食べてみたら、行ってみたら、「意外とそうでもなかった」と評価されることは多い。これが、話題大きくなり過ぎたもののデメリットといえる…
 

 
月曜深夜に放送されている『映画天国』(日本テレビ)で何気なく見た作品だったら、間違いなく感動する映画だが、誰もが知ってる大作、というのとはちょっと違う気がする。その、「ちょっとB級な感じがいい」というのが筆者の感想。制作費が3千万ドルということにも、驚かされた…
 

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック
 

結末が最高

 
捉え方は人それそれだが、ハッピーエンドとは言えない結末が、逆に(?)グっとくる。あれがハッピーエンドで終わっていたら、それこそB級映画だろう。
 

 
どんな結末で終わるのかは、ネタバレしないでおくが、最後に振り向いて微笑む、エマ・ストーンのあの表情だけで「いい映画だった」と思わせてくれる。「主演女優賞」を獲得したのも納得だ。
 
また、観終わった後に「ライアン・ゴズリングがイケメンすぎてヤバイ!」と大騒ぎしていた女性がたくさんいたので、そういった目線で愉しむにもいい映画かもしれない…
 

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ヤバイ大人の休息地
 

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