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【危機タイムズ】です。
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ついに、辞任へ…
電通、石井直社長が辞任する意向を表明
【速報】電通の石井社長が辞任する意向を表明しました。長時間労働の問題で責任を取ったとみられます。 https://t.co/Ajkl4Zw6Xz
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2016年12月28日
今年、大きな話題となった、『電通』の社員、高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺した問題を受け、電通の社長、石井直氏が、来年1月の取締役会で辞任する意向を表明。また、高橋さんの上司だった幹部社員も、労働基準法違反の疑いで書類送検されている。
「直属の上司だった」と報道されているので、おそらく、高橋さんのツイッターにも度々名前が出ていた、「髪ぼさぼさ、目が充血したまま出勤するな」と理不尽な説教をしていた、あの上司のことだろう…
「人を簡単に殺しちゃう会社…」
「部下を潰す上司など上司ではない」
「会社と上司に賠償請求すべし」
出典:http://headlines.yahoo.co.jp
高橋さんの「あってはならない過労自殺」を受け、ネット上にも、こういったコメントが多数投稿された。「電通」や「上司」に対しての批判は当然、高橋さんには「死なないで欲しかった」という、悔やむ声も寄せられている。
会社を辞めて後悔しない39の質問
「過労自殺」による慰謝料の相場は?
石井社長の辞任や、上司の書類送検など、会社が非を認める方向に向かってはいるが、それで全てが解決するわけではない。
2008年、居酒屋チェーン店『和民』の新入社員の女性(当時26歳)が、入社2ヶ月で過労自殺したのを覚えているだろうか。彼女も、亡くなる前に「体が痛いです。気持ちが沈みます。誰か助けてください」というメッセージを残して、亡くなってしまった。
当時の彼女の勤務状況は、15時から翌朝6時まで、計15時間の長時間労働を繰り返し、休憩時間は30分程度、休みは2ヶ月間でたった4日しかなかったという。
彼女の過労自殺を受けて、ワタミの社長だった渡辺美樹氏に「1億5300万」の損害賠償が請求された。慰謝料としてはかなり高額だが、彼女のご両親からすれば「それでも足りない」くらいだろう。いくら支払われても、娘はかえってこないのだから。
しかも、当の本人はこんな弁解を…
この「1億5300万」という額が、彼女の過労自殺と照らし合わせて妥当なのか。「過労自殺」による損害賠償額の相場は、どのくらいなのか…『労務問題解決ナビ』には、いくつかの事例が挙げられている。
交通事故等と同じように、自殺に至るまでの状況などで、請求できる(される)額は大きく変わるようだが、どの事例を見ても、2000万以上は確実、【6】にある『天辻鋼球製作所事件』については、「1億9869万」もの損害賠償請求が確定している。
この事例や「ワタミ」の損賠賠償請求額を見ても、今回、「電通」が支払う損害賠償請求額は、1億以上であることは、間違いなさそうだ。
過労自殺と企業の責任
「悪質な過労自殺を繰り返させない」はずが…
2008年の「和民」で起きた過労自殺で、損害賠償の請求額が「1億5300万」と高額になった背景には、「悪質な過労死を繰り返させないために懲罰的慰謝料を加算した」という理由がある。
「死に追い込むほど、社員を働かせた報い」
企業も、この事例を見て労働の在り方を見直した
はずが…
たった8年で、まったく同じような事件が起きてしまった。あの、「悪質な過労死を繰り返させないため」の高額な損害賠償請求は、何だったのか…
この事件を受けて、菅官房長官は、「働き過ぎによって尊い命を落とすようなことが決して無くなるように、働く人の立場になって、長時間労働の是正など、働き方の改革を進めていきたい」とコメントしている。どのような改革を進めるのかは分からないが、「進めていきたい」で終わらせてしまい、放置するような状況が続けば、数年後、懲りずに「そんなの関係ねえよ、働け」と怒鳴りつける上司が、また出てくるだろう。
「電通」は、おそらく氷山の一角だから…
僕が電通を辞める日に絶対伝えたかった79の仕事の話
「佐川急便」の社員たちが病んでいる…
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今月6日撮影、投稿された、この動画が波紋を広げている。
マンションに荷物を届けた「佐川急便」の社員が、荷物を投げたり、蹴りつけたりしている様子が投稿されると、視聴者から「佐川急便に頼むのやめます」「他の配送業者に依頼しよう」など、クレームが殺到。多くの情報番組などでも取り上げられる、大騒動に発展した。
届け先の住民が不在だったことにイラついてか
はたまた、ただの気晴らしか
もしくは…
「長時間労働」により、正常でなくなってしまった、ということも考えられる。
「アマゾン多過ぎ」ヤマトドライバーから悲鳴続出、「利便性」が生んだ過酷な実態(弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース https://t.co/n2R8nQH3uv #Yahooニュース
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2016年12月29日
「注文したらその日に届く」便利なamazonプライムなどのサービスがスタートしたこともあり、配送業者は年中大忙し。特に12月は、お歳暮やクリスマスによる「宅配」が殺到するので、他の月に比べても、特に忙しく、身体が悲鳴をあげているという…
また、記事によると「タワーマンションは面倒なルールが多い」と、インタビューに答えたドライバーが話している。この荷物を投げた男性も、もしかしたらそのマンションが「面倒なルールが多く」、「しかも不在」で、「身体はボロボロ」という、様々な要因が重なり、ああいう行動を起こしてしまったのかもしれない。
もちろん、「じゃあ荷物を投げても仕方ないよね」というわけではないが、そういった事情を考慮すると、ただ、この男性を責めるのは気の毒な気がする。それに、思い詰めて最悪の結果になってしまうよりは、荷物を投げて解決できるなら…とも思える。
佐川急便でも、「長時間労働」や「上司からのパワハラ」などが問題になっていて、社員が自殺してしまった事件も起きている。エアガンで撃たれたり、唾を吐きかけられたりしていたとか…
佐川急便も認めた代引き伝票改ざん 6を8に書き換えたドライバー – https://t.co/EcJAnVUsMA pic.twitter.com/gSHIXzerCm
— J-CASTニュース (@jcast_news) 2016年12月20日
この「6」を「8」に書き換えて、代引きの請求金額を改ざんしていた事件も、その配達員は本当に2千円がどうしても欲しくて、というわけではなく、「何かしらの気晴らしをしなければ、精神状態がおかしくなりそうだった」から、かもしれない…
「器物損害罪」
「詐欺罪」
どちらも当然「犯罪」だが、ただやったことに対して罪を償わせるのではなく、それが「どういうつもりでやったのか」、「どういう精神状態なのか」、見直すキッカケにしないと、同じようなことや、「過労自殺者」を増やすことになってしまうかもしれない…
出典:https://www.pakutaso.com
そして、佐川急便の社員全員が、同じようなことをしているわけでない。
厳しい労働条件の中で、笑顔で、丁寧に荷物を届けてくれる人もたくさんいる。「佐川はブラックだから」「あいつらみんなそんなことしてるでしょ」なんて心無いコメントも見られたが、配達先の住人とコミュニケーションが取れていれば、そんなことも思わないだろう。
「お客は神様」という態度ではなく、彼らのテンションを下げてしまわないようにする配慮も必要…
「プレミアムフライデー」にも賛否「残業が増えるだけ」
2017年2月から、月末の金曜日は15時に仕事を切り上げて退社できる「プレミアムフライデー」を実施されることが、経済産業省から発表された。「経済効果」の期待、「長時間労働」の緩和に繋がるか、注目されているが…
【「プレミアムフライデー」に否定的な声】 「なぜ定時退社もできないのに15時退社ができると思ったのか。なぜ金のない人に時間を与えたら消費活動すると思ったのか」 https://t.co/UWGZ0nxfhP
— BLOGOS編集部 (@ld_blogos) 2016年12月25日
賛否は当然分かれていて、しかも圧倒的に「否」の方が多いという。その理由は…
「金曜早く帰っても月曜大変なだけ」
「サービス業は大変になるだけ…」
「シフト勤務者は無意味です」
出典:ツイッターより
業種によっては意味がないという意見や、その分、他の日の残業が増えてしまうという理由などが挙げられている。こういったコメントを見てみると、「それでも働かなきゃいけない」という日本人特有の生真面目さが伺える。
国によっては
「ラッキ~!遊んじゃおう!」で、済む話も…
アメリカでは、フットボールの試合で仕事を堂々と休む人もいる。彼らは「人生を楽しむために仕事をしている」からだ。仕事が楽しいなら、仕事を何時間でもするだろうし、遊ぶために割り切って仕事しているなら、「遊びをメイン」にした、労働をする。
「ここは日本だし、うちの会社じゃそんなことはできない」と諦めてしまう前に、本当に改善策はないのか、本当にこのまま我慢し続けて働くべきなのか、今の労働環境に悩んている方は、この年末年始にじっくり考えてみては如何だろうか。
「我慢」し過ぎて
他人も自分も傷つけてしまわないように…
【死人に口なし】“電通過労自殺”した高橋まつりさんに「黒い噂」が浮上… https://t.co/ohnLS4Wcoo#電通 ,#電通事件 ,#高橋まつり ,#過労自殺,#ブラック企業 pic.twitter.com/kUAIm1B8Yl
— 危機タイムズ (@KIKIPlanning) 2016年10月19日
今回の事件をきっかけに、「働く側」も「企業」の意識も変わり、「高橋まつりさんの過労自殺が、決して無駄なものではなかった」と、言えるようになることを願う。
2017年は、誰もが気持ちよく働ける社会に…
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